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髪と頭皮のラボ 2025年9月

コハク酸とは?

コハク酸は、髪に柔軟性や柔らかさを与える効果があり、特に髪の表層に留まりやすく、毛髪の内部に弾力のある状態へ導きますこれは、タンパク質との相互作用によって毛髪の表層を選択的に柔らかくする働きによるものです。また、マレイン酸や酒石酸などの他の酸と組み合わせて配合されることで、毛髪の内部を強化し、枝毛・切れ毛の予防にも役立ちます。 


主な効果

・柔軟性の向上
毛髪表層に留まり、表層を柔らかくしてしなやかな髪質に導く。


・髪内部の弾力向上
髪内部に弾力と強度を与え、健康的な髪へ導くサポートをします。


ダメージ保護
マレイン酸、コハク酸、酒石酸の3つの酸の組み合わせによって、毛髪のフィブリル間の結合を保護し、ケミカル施術によるダメージから髪を保護します。


メカニズム

毛髪タンパク質と相互作用して髪の表面に溜まりやすい性質を持っています。これによって外部から作用するのではなく内部からの働きで表層の柔らかさを実現します。

カルボン酸とは?

ジカルボン酸は、髪にハリ・コシを与え、内部を補強してツヤやまとまりを向上させる効果があります。特に、カラーやブリーチで傷んだ髪のタンパク質を補強し、髪のダメージを軽減する役割があります。また、髪のpHバランスを整え、キューティクルを引き締めることでパサつきを抑え、まとまりやすい髪に導きます。熱を加えることで髪内部に新しい結合を形成し、効果の持続性も期待できるのが特徴です。


ジカルボン酸の主な効果
  • 髪の補強とダメージ軽減
    髪の内部にあるタンパク質の結合を強化し、枝毛や切れ毛を減らしてダメージに強い髪を作ります。
     
    pHバランス調整
    弱酸性であるジカルボン酸が、アルカリ性に傾いた髪や頭皮のpHを理想的な弱酸性(pH 4.5~5.5)に近づけ、キューティクルを引き締めます。
     
    ツヤとまとまりの改善
    キューティクルが引き締まることで髪の表面が滑らかになり、ツヤやまとまりが向上し、髪が絡まりにくくなります。
     
    ハリとコシの回復
    加齢などで弱くなったエイジング毛に対し、髪の骨格部分を補強することで失われていたハリやコシを復活させ、力強い髪へと導きます。
     
    熱による効果持続
    ジカルボン酸は熱に反応して髪内部に結合を形成し、その効果が長時間持続することが期待できます。
     
    どんな人に効果的か
  • カラーやブリーチなどのケミカル施術で髪がダメージしている人
  • 髪がパサつきやすく、水分が保てない人
  • 根元のボリュームが気になる人
  • 加齢により髪が脆くなってきたエイジング毛の人
  • 軽度のクセを改善したい人
 


マレイン酸とは?

マレイン酸は毛髪内部のケラチン構造(シスチン結合)にアプローチし、損傷部分を補強します。 ケラチンとマレイン酸が反応して、架橋(ブリッジ)構造をつくることで、髪の強度や耐熱性が向上。 特にブリーチ後の髪にマレイン酸を使うと、毛髪内部のタンパク質流出を防ぎやすくなると言われています。 

pH調整作用
酸性であるため、施術中のアルカリ残留を中和し、髪のpHバランスを整える効果も期待されます。

 

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